さざれ石

植物と鉱物をモチーフにしたジュエリー・アクセサリー

海辺で石拾い・海で見つける水晶

 

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 幼い頃、道端や海辺で綺麗な白い小石をさがして集めたものでした。

 大人になった今も海へいくとつい拾ってしまう、濡れると光に透けてキラキラする綺麗な小石…それが石英です。

光を透過する石英の小石

 石英を作る二酸化珪素(SiO2)は、大陸地殻の約60%を占める主要鉱物です。二酸化珪素が結晶してできた石英のうち、特に透明で美しい六角柱をつくるものは水晶と呼ばれます。

 日本はかつては輸出するほど水晶を多く産出する国で、大きく品質の良い結晶はメガネのレンズにも加工されました。子供が山道で気軽に水晶を拾えた時代もありましたが、今では鉱山の多くが閉山し、有名産地のお店へ行っても国産の水晶はなかなか手に入りません。

 

海辺の水晶

 山の水晶は手が届きにくくなりましたが、海で水晶を拾うこともできます。

水晶が拾える海 10月の菖蒲沢海岸

 菖蒲沢海岸は早咲きの桜で有名な伊豆の河津町にある小さな海岸です。河津駅から歩いて30分、爬虫類の動物園IZooの近くです。

 車の場合は小さな有料駐車場があります。トイレもあって安心。

石英が多い小石浜

 赤、緑、黒、白、明るい茶色、カラフルで石英質の石も多い浜です。

風化した水晶の結晶

 ↑ただの石英…ではなく風化して角がとれてきているけれどこれは六角柱のなごりを残した水晶と判定。

  ありふれて見える浜辺の小石もよく見ると

ミニ水晶クラスターつき

ミニ水晶晶洞つき

紫がかったといえなくもないピンク/オレンジ色の入った、
もう少しで水晶といえそうな綺麗な石英。

 この海岸では紫水晶も見つかるそうですが、この時は残念ながら見つけられませんでした。

ママコノシリヌグイ

 海から離れてサンダル履きで浜辺を散策するとこれにやられます。かわいい花にひどい名前(いじわるな継母が継子のお尻をぬぐう草)、トゲのある茎で引っかき傷ができます。

 そんなあたりの足元にあった石。

 ひっくり返すとなんと見事なクラスターが

 

 海岸には玄武岩質の黒い崖があり、そこここに沸石の結晶がついています。

海岸の転石についた菱沸石

 菖蒲沢海岸は鉱物愛好家のメッカだそうで、後で知った菖蒲沢海岸近傍でとれる鉱物は針状のモルデン沸石・青色のカルセドニー・魚眼石などなど…

 さらに縄地金山から流出した自然金の鉱石があるとのこと。銀鉱物を含んで黒っぽくなったところのある石英、その黒い部分(銀黒)に金の微細な粒が入っていることがあるそうです。石拾いに行くならルーペを持っていくのがおすすめです。

 

 菖蒲沢海岸から伊豆半島を南下して、こちらは爪木崎灯台のそばのビーチ。

 

上 風化した水晶結晶、ミニクラスター
左下 小さな貝殻 右下 シーグラス

 砂浜のビーチですが、良く探すと貝殻と小石とシーグラスにまぎれて水晶も落ちていました。

砂の中の水晶

 岩石に含まれる二酸化珪素の結晶は硬いので、岩が風化してできた砂の中にも石英が多く含まれています。

稲佐の浜

 島根の出雲大社の西側約1.5kmにある稲佐の浜。国譲り神話の舞台で、美しい白砂の広がる浜辺です。

稲佐の浜 弁天島

  稲佐の浜では桜貝も拾えます!

桜貝(カバザクラ)

 稲佐の浜の砂を持って出雲大社に参拝し、境内の北側にあるスサノオノミコトをお祀りした素鵞社(そがのやしろ)にあるお砂箱にその砂を納めると、かわりに箱の中のお砂をいただくことができます。

邪気を祓い幸福を呼ぶというありがたいお砂

 拡大すると貝殻の小片、赤や緑や黒の砂と一緒に瑪瑙や水晶の透明な粒が見えます。

 

 

 私たちの住む大陸の普遍、水晶を鉱物結晶ピアスの最初のコレクションの一つにしました。

 存在感はあるのに幅広いファッションに馴染んで使いやすい形です!

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