苺のステラリア・シードケーキ/ハコベの種のお菓子

ハコベの種をせっせと集めて…

ケーキを作りました!

小さなハコベの種が香ばしくてとてもおいしいケーキになりました。
学名は白い花を星にたとえたステラリアStellaria。スイーツでロマンティックな名前。

江戸時代には栽培作物となっていたこともあるハコベ。
英名はチックウィード Chickweed ニワトリの草。ニワトリも小鳥も大好き。
茹でると土くささを感じる場合がありますが、水にさらすとアクが抜けおいしいというほどでもないけどまずくはない普通の青菜の味。

春の七草では柔らかい新芽を食べます。
成長した草の実が若干口当たりを悪くしますが、小鳥は緑の葉よりもこの実部分をむさぼるように食べるといいます。
そんなにおいしいなら食べてみたいと思ってハコベの実を採取。

6月上旬。ミドリハコベとコハコベ混ざっています。
土埃などあとで除くのが大変なのでなるべくきれいなところを摘みます。

上むきになっているのがつぼみ、下向きに実がなっています。

摘んだ時には閉じていた?実も運んだり水につけているうちに開いて種がこぼれてきます。
ボウルで洗う→すすいで水やゴミを捨てる
を繰り返し、ペーパータオルをしいたバットにあけて乾燥。

かわいたらまたゴミを取り除きながら集めます。

大さじ一杯弱とれました。
ステラリアシードケーキの作り方】
材料
卵2個
薄力粉60g
グラニュー糖60g
無塩バター15g
ハコベシード大さじ一杯弱
生クリーム200ml
いちご適量
①卵2個にグラニュー糖を入れて泡立てます。
②ふるった薄力粉とを3-4回にわけて混ぜます。ハコベシードも混ぜます。
③湯煎でとかしたバターを生地に混ぜます。
④直径18㎝のケーキ型に入れ160℃のオーブンで20分焼きます。

中まで真っ赤な完熟いちご(とちおとめ)。

100均の丸型で小さく抜いてデコレーション。
そうこうしているうちに日が暮れると飾り用のハコベの花が閉じてしまった。
青い花はキュウリグサ。
ハコベもキュウリグサもかわいいけど小さすぎていちごとのバランスが難しい…
もっとカワイイ見せ方があるはずだけれど今回はこのへんで。
どちらもエディブルフラワー、ハコベは草っぽくなっちゃうかな?と思いましたが小さくて味は気にならない、というかあまり分かりませんでした。
ハコベの種集めはなかなかに手間がかかりましたががんばった甲斐はありました。
バターと純生クリームと完熟いちごの時点で美味しさ鉄板ですがハコベの種は想像以上に美味しさ相乗効果。
おすすめのレア(?)食材です。

カラスノエンドウのずんだ餅 甘い香りの毒

カラスノエンドウ。その辺によくある、無害な草だと思っていたこの植物。
ところが今年ベランダに生えたカラスノエンドウの豆でずんだ餡を作ってみたところ、杏仁豆腐のような強い主張の香りが!
杏仁豆腐、アーモンド臭といえば連想するのが有名な毒物、青酸。
そう、未熟なカラスノエンドウには青酸、シアン化合物が含まれていたのです。
この記事を書いた頃調べた時にはあまり気にしていなかったので追記。
カラスノエンドウはその若い芽、花、豆が食用になりますが、生の豆に含まれる有毒物質としてまずあがるのはレクチン、シアン化合物(青酸)。
・レクチン
豆やナス科の野菜などが害虫から身を守るために作る毒です。
TBSの番組で紹介された白インゲン豆のダイエット法で、加熱が不十分だったため全国の視聴者から158名の中毒患者が出た事例が有名です。
・シアン化合物…青い梅、アンズの種子、ビワの種子にも含まれます。
青梅の致死量は100〜300個、いわゆる天神様、種子の中の胚には特に高濃度のシアン化合物が含まれていて注意が必要です。
梅やアンズに含まれているのはアミグダリン、カラスノエンドウの豆にあるのはビシアニンという青酸配糖体で、体内で分解されて青酸になります。
カラスノエンドウのレクチン・シアン化合物(ビシアニン)はいずれも微量で、5-10分程度の加熱調理で無毒化し安全に食べられるとされているようです。
実際に実食しているサイトや動画もあり、適切な量を十分加熱すればほぼ安全と思われますが…
ずんだ餅一食分は少量なのか多量なのか?

青豆に砂糖を加えてすりつぶしずんだ餅に(完成画像は作った餡の半分くらい)
カラスノエンドウのさやから豆を出していると強いアーモンド臭がしてきます。
この場合のアーモンド臭とはナッツ(食用のスイートアーモンド)の匂いではなく野生の苦いアーモンド(致死量数十個)のことで、杏仁豆腐やアマレットの香りです。
この香りはシアン化合物が分解されて青酸ガスと一緒に生成するベンズアルデヒドによるものです。
梅の実、仁と比べてもかなり強い香りがしたので、シアン化合物の総量も実はそんなに少なくないのでは?という疑いが出てきます(一部使用までに冷凍保存していたことで、ガスの産生を促進したようです)。
Effect of partial substitution of wheat flour (Triticum spp) with vetch flour (Vicia
sativa) on the technological and sensory properties of bread
Lucía Buitróna, Cecilia Dinib and Pedro Gustavo Maldonado-Alvaradカラスノエンドウの食用利用についての論文を見つけました。
Effect of partial substitution of wheat flour (Triticum spp) with vetch flour (Vicia sativa) on the technological and sensory properties of bread
・カラスノエンドウは栄養的に優れている。
・しかしながら有毒物質、抗栄養作用を持つ物質(タンニン、トリプシン阻害薬、ビシアニン、βシアノアラニン)が含まれ栽培化されていなかった。
・でも歴史的に飢饉の際に利用された記録では「かなり美味しい」とされている。
・ソラマメにも含まれるビシンとコンビシンが含まれておりグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼを持たない人にはソラマメ中毒をもたらす。
・これらの含有量は系統により大きく異なり、シアン化水素であるビシアニン含有量の少ない、あるいはまったく含まれない品種の開発に至った。
・浸漬、脱穀、熱処理などの加工でシアン化合物、タンニン、トリプシン阻害剤などを低減または除去できる。
・研究に使用したエクアドル産のカラスノエンドウ粉のシアン化合物含有量は0.3μg/g粉でヨーロッパ産(50.3~126.4μg HCN/g)よりも著しく低い。
・エクアドル産の安全なカラスノエンドウ粉を最大10%まで小麦粉の一部と置き換えて美味しいパンができた。
つまりカラスノエンドウは大体おいしく食べられるが野生のヨーロッパ品種(おそらくは日本産カラスノエンドウも)においてはやはりシアン化合物が問題になる可能性があるようです。
おそらくこの論文中のカラスノエンドウ種子(Vicia sativa seeds)は成熟種子なので、未熟な青いカラスノエンドウ種子には上の論文中より高い濃度でシアン化合物が含まれている可能性があります。
フランスでのシアン化合物食品汚染事例としてそば粉がビターアーモンドの臭いがするというクレームから調査したところ573 mg/kgのシアン化水素を含有するvicia sativa(カラスノエンドウ種子9.5%混入があったというものがありました。
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/print/syu03200550475

成熟した黒い豆は豆ご飯にしてみました。
玄米に混ぜたら量も少なく分かりにくかったですが普通の豆ごはんの味でした。豆の味はするけど特に特徴的な風味も香りもない平凡な味。
アーモンド臭のする青い豆は20分くらい長めに加熱してずんだ餡に。

ちょっとドキドキしながら食べましたがこちらは杏仁豆腐のような香り豊かな、たいへん美味しいデザートになりました。
調理前にこの香りはなんだろう?と生の豆を3粒くらい食べましたが特に健康被害はありませんでした。
ちなみに厚生労働省の基準では食品中シアン化合物は10ppm(μg/g)を越えないこととされています。
2002〜2025年輸入食品の有害有毒物質違反459件中348件がシアン化水素によるものでした。バター豆、キャッサバ、亜麻の種子の他 中国産の杏仁ペースト、フランスのマカロン(アーモンド粉)、イタリアのアマレッティ(生杏子種子)などで最高濃度はイタリア産杏子種子の1900mg/kgでした。
日本の杏仁豆腐は毒の少ない南杏を用いますが、毒性が強く日本では食品として許可されない北杏を使用した本場の杏仁豆腐は香り高くこくがあって美味しいそうです。
一方で毒性の強い北杏の仁は鎮咳作用、去痰作用を持つ生薬として流通、杏仁水、麻杏甘石湯、麻黄湯など保険適用もあります。
アミダグリンが分解されてできる微量の青酸が脳の呼吸中枢に作用して鎮咳効果を、ベンズアルデヒドが気管支平滑筋を弛緩させる効果をもたらします。
杏仁を利用したイタリアのリキュール、アマレットもそのはじまりは修道院で作られた薬用酒だったそうです。
※アミダグリンはかつてレートリルとも言われ抗がん剤としても使用されたことがありましたが1980年代に米国国立がん研究所が抗がん作用はないものと結論しています。
後日別の場所で採取したカラスノエンドウは氷砂糖と焼酎につけてアマレットもどきを作ってみました。

アルコールに漬けることで数ヶ月かけてシアン化合物が分解されるはずですが梅酒でも仁には比較的高濃度のシアン化合物が残留するので豆は除いて飲む方がより安全と思われます。
結論】
・カラスノエンドウの豆はシアン化合物を含んで有毒。
・加熱、アルコール漬けでおおむね無毒化できるが大量摂取はやめましょう。特に小さいお子さんは注意。
・遺伝的系統、時期、生育条件によりシアン化合物濃度は変動するものと考えられる。
・アーモンド(杏仁)臭が強いもの、苦味のあるものは特にシアン化水素含有量が多い可能性があり注意が必要。
葛(クズ)のつるで作る小さなバッグとコースター

日本三大古代布の一つ、葛布(他は芭蕉布、シナの樹皮から作るシナ布)。
どこにでも生えている雑草の葛がその原料です。

光沢のある葛布でできたバッグや帯は格好良くて憧れますが気軽に買えない高級品です。
いいなー欲しいなー
という気持ちから葛糸作りにチャレンジ。
① 素材集め

7月、河原に繁茂する葛の葉。
ツルを絡ませながら木に沿って高く伸びる葛よりも、平地で横にまっすぐ伸びる葛が葛糸には向いています。
アスファルトの道やコンクリートの階段に長く伸び出しているツルを採取しました。

イネ科の雑草も何本か一緒に取っておきます。
葉についている納豆菌の仲間の枯草菌が葛の外皮を発酵させる役に立ちます。

50Lのビニール袋に入れた葛のツル。
② 発酵させる。
・ススキで覆い地面に置いて1-2週間発酵させる
・葛のツルを20-60分ほど似てからススキで覆い地中の室に2-5日寝かせる、あるいは地上に置いてブルーシートを被せる
などの方法が調べると出てきますがあまりの暑さに雑な気持ちになりハサミも忘れたので引き抜きにくいイネ科の雑草は少ししか入れなかったし、ビニール袋に一緒に入れただけでベランダに1週間ほど置いておきました。
細菌なんて少しの量いれておけば大繁殖しそうだったから...
納豆を触ったお箸で茹でたもやしを混ぜただけで一晩冷蔵庫に入れ忘れたら大変なことになったし!
夏のベランダは高温で、一部直射日光のあたる内部はむしろ滅菌されてるんじゃないか?などと心配しながらもたまにひっくり返しながら1週間。

発酵した雰囲気。
③靭皮を取り出す。
毛の生えた外皮と木質の芯の間にある靭皮(じんぴ)を取り出していきます。
下になった部分は染み出した液体に浸かってビショビショ、上は硬いまま残ってムラの多い仕上がりでしたが、ちょうど良いところはストッキングを脱がすようにするっと剥けます。

伝統的には川の流水で行う作業ですがベランダに洗面器とジョウロを持ち込んでちまちま作業します。
独特の発酵臭はくさいことはくさいけど慣れればそれほどでなく近所迷惑を心配するほどではない程度。

何日か水を変えながら水にさらして日光に当てていると、硬く残った外皮も剥がれてきます。水の中の酸素が日光の作用でオゾンや過酸化水素が生まれ糸を漂白する過程でもあります。

白くなった?
たばねて流水(川)に晒すかわりに洗面器で揉み洗いしたので繊維がさけたりもつれたりしてほどくのが大変でした。

乾燥したもの。
④ 糸を作る

靭皮を1-2mm幅に割き、織り物や編み物の時に使う“はた結び”でつないでいきます。
よりをかけない葛の糸を使うことで光沢のある布ができる…が材料の量と技術的な問題から今回葛布作りは断念して組紐にチャレンジ。
ハマナカの組紐ディスクを購入。
よりをかけない葛糸というのが暴れて互いに絡んでディスクに上手く固定できないので結局また一晩かけてねじって撚り糸を作成。
組紐ディスクには固定しやすいようカッターを入れて溝を調整して再チャレンジ。

そして失敗。
編めていなくはないけど組紐らしい美しい模様が全くでていない、なんだかボロいひも。
全くの初心者なのに16本の組糸を使う笹波組を編もうとしたのも良くなかった気がします。もっと単純な組み方なら交互に引きしめたり均等に力をかけられたかも?
途中で糸が切れるとリカバリーがとてもむずかしいので何度か切れたところで中止。
⑤葛糸で編む
仕方ないのでかぎ針編み。
長編みと鎖編みでつないでミニバックにしました。

せっかくの葛糸の光沢が生かされていない、目がそろわず繊維が飛び出す素朴さ、実用性の低い小ささ、でもここまでの道のりを思うとすごく愛着のわくバッグが出来ました。

細い繊維の切れ端も2-3本あわせて撚り糸にしてコースター作成!
まとめ
自然素材で一から手作りするのはとても大変。
辛いけどちょっと楽しい。
近代紡績技術は偉大で絹もコットンも化学繊維もありがたい。
各工程にやたら時間がかかり腕とか腰とか指先とか痛くなってもうこんなことやってられない!と思ったけれど終わるとまたやりたい気持ちが出てくる。
いつか葛布を作りたい。
カラスノエンドウの豆で手作り羊羹 夏の野草料理

※カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)の豆には白インゲン豆の生食での中毒の原因になるレクチン、未成熟な豆やサヤには青梅の毒と似たビシアニンが含まれています。十分な加熱調理をしましょう※
オリエントから地中海地域の原産。有史以前、人類の最初期の栽培作物の一つだったというカラスノエンドウ。
カラスノエンドウの豆で羊羹を作ってみました。

野原では花が終わった後は緑の草むらの中に消えて見えなくなるカラスノエンドウ。
去年ベランダの鉢にまいておいた種が今年芽吹きました。

野バラ(タカネバラ)の鉢で勢いよく繁茂するカラスノエンドウ。
野バラの成長は若干抑制されたけどこの野バラは放っておくと鋭いトゲがびっしりで剪定するのが大変なひこばえがたくさん出るので、ちょうど良い感じでした。
写真上のサヤエンドウ(5月初旬)は育ちすぎてサヤはもう硬くて食べられない。
豆は成熟するとサヤが黒くなるのがカラスの名前の由来らしいです。
自然状態だとサヤがねじれて弾け、豆を飛ばしてしまうので豆を集めるのが大変ですが、毎朝黒くなった豆を弾ける前に集めていきます。
6月、それなりの量に。一部なんか発芽しはじめてる。

・洗って水に浸しておいた豆を下茹で。茹で汁は赤みがかった茶色。
※アズキの場合渋みをとるために必要な工程らしいですが風味も飛んじゃった気がするのでなくてもいいかも。
・柔らかくなるまで30分ほど煮る。
※1時間以上水を足しながら煮たけど豆がつぶれない。途中であきらめる。
・砂糖を加え寒天で固める。

お皿に開けた瞬間ヒャッとなりました。
マスタードソースか!?豆を潰す作業を中途半端にしたせいで、ちょっとキモい見た目になりました…カットしてひっくり返したら何とか和菓子らしい体裁に。
味は、ふつう。甘くて寒天で固められた豆の味がした。
風味はいまいち分からず大豆に似てるのか小豆に近いのかもよく分からない、なんか普通の豆でした。
いかにも固そうだった皮は、加熱すると食べるに困るほどではないけど羊羹にしてはかなり歯ごたえを残していて食物繊維が豊富なかんじ。
美味しくなくはないけれど きっともう作ることはないカラスノエンドウの羊羹。
豆ご飯は来年やってみたい。
カラスノエンドウの豆パーツを真鍮で作成中。

見えないけど真鍮のサヤの中に入れた銅の豆、下の本物と比べるとわりと再現度高い。

若いカラスノエンドウ豆料理はこちら。
青森県下北半島の思い出/宝石浜と瑪瑙の研磨
本州北端、下北半島北部のビーチで拾った瑪瑙を研磨してルースにしてみました。

途中八戸に一泊。海鮮がすごい。どこにいっても美味しかったけど評判のみなと食堂は行って良かった!

東京都内から食事のためだけに八戸に遊びに来る人も多いとか。

八戸から下北半島太平洋側をドライブしてたどり着いた尻屋崎灯台。寒さに強くてたくましい寒立馬がいます。

尻屋崎から西へ、風車の見える海岸に降ります。


(お茶を飲むためにお湯をわかしているところ)
人の少ない静かな小石浜。

ここは瑪瑙がそこここにある宝石浜。

白やオレンジ色の小石や二枚貝の中に宝石質の瑪瑙が混じっています。


白に近い淡い黄色から濃いオレンジ色の瑪瑙・玉髄が見つかります。
波で綺麗に磨かれた瑪瑙はそのままペンダントしてもかわいい。

地味だけど求肥や餅菓子のようでおいしそうな暗色・半透明の瑪瑙。

青森で有名な石といえば津軽錦石や赤玉石。この海岸にも赤いジャスパーや彩り鮮やかな模様石が落ちています。

不透明な母岩で覆われた瑪瑙もたくさん。


薄皮の中はどうなっているのか?
表面を磨いてみました。
ジェットやネフライトの研磨に活躍した百均の砥石。

モース硬度7の瑪瑙は硬くてほとんど研げませんでした。白いところはやわらかいかと思ったらそうでもなかった。

モース硬度9-10のカーボランダム、粗めの#180(200gで1028円)と水で研磨していきます。紙やすりよりコスパがいい気がします。
ちょっとずつ削れる。砥石も一緒に削れていきます。

砥石が削られた分無駄なエネルギーを使った気もするけど窪みができるとルースの曲面が安定して研磨しやすくなります。

紙やすりの番手を上げながら表面を整えます。
最後は木板に塗った青棒(酸化セリウム)で仕上げ。


インクルージョンもまたかわいい、艶々の瑪瑙ルースになりました!
@sazare14 海辺の瑪瑙/宝石研磨 地味な小石がピカツヤの宝石になりました #ビーチコーミング#瑪瑙 ♬ オリジナル楽曲 - sazare14
翡翠海岸で拾う宝石/石笛、天然石穴あけ
何度も行きたい翡翠海岸。
日本の国石、翡翠は海で拾える宝石です。
昭和初期まで日本の翡翠の産地は忘れられ、古墳で出土する翡翠も国外のものではないかと思われていました。
新潟県糸魚川市小滝川は翡翠産地として有名で、流域での鉱石採取は禁止されていますが海に流れ着いた翡翠は拾うことができます。

海といえば磯の匂いと芋洗いのような人混み という関東の海水浴場と比べると、見通しの良い広々とした浜辺。
写真の外にはパラソルをたてて昼寝してるおじさんがいました。日本のハワイ(プライベートビーチ)か?と思うくらい綺麗な海です。

自分で見つけた翡翠はかわいくて仕方がない。写真では上品でしっとりした色合い石肌感が伝わらないかもしれないけど、実際にかわいい。
下3つは瑪瑙。大きくて透明な瑪瑙を見つけるとテンションが上がります。
水着にTシャツで浜辺を散歩しながら石を拾って、暑くなったら海に入って遊び、疲れたら陸にあがってお茶とポテトチップで一休み…最高の休日です。
…海中にいる時に風が強くなると人間の頭ほどの石が波で巻き上げられて、ちょっと命の危機を感じることも。

小さい石ばかりだけど。
運良く琅玕(ろうかん)と言われる透明感のある高品質の翡翠を見つければその価値は数十万以上になることも!

5cmくらいの大きめ翡翠。あまり翡翠が拾えなかった日、駐車場で翡翠取りのおじさんに「3つセットでメルカリより安くするよ!」と譲ってもらいました。ダイビングして海中の石を拾っているそうです。
ビーチコーミングが趣味で浜辺で貝殻を拾うのは女性の方が多いように思いますが、翡翠拾いはなぜか男性が多く、遠方から来る常連さんも多いようです。
女性の方が男性より微妙な色彩の差に敏感で、それは木の実など食用植物採集をする役割だったためだそうですが、翡翠に関しては男性の目は鋭い。ヒスイハンターという言葉があるくらいで、彼らの目には獲物に見えているのでしょうか。

桃色がかった石、たぶん桃簾石(チューライト)とたぶん木が化石化した珪化木。

古来から怪我や病気に効くと言われる姫川薬石。
など、興味深い石が色々あります。
なんと、ルビーやサファイアも稀に落ちているというからびっくりです。
宝石品質の透明なものではないですが、見せてもらった石ははっきり赤と青が出たコランダムでした。

そしてネフライト。ジェイド/硬玉に対して軟玉と言われ、これも翡翠とも呼ばれます。
せっかく拾った石を眺めて楽しむだけでなく、穴をあけたり加工もしたい。
小さい穴ならダイヤモンドビットとルーターを使うのが手っ取り早いですが。

今回は大きめの穴。
比較的柔らかく割れにくく加工しやすいと言われるネフライトに、高さ2cm 直径約5mmの穴をあけていきます。

コストも考慮して電動ドリルと銅管とカーボランダムを使用します。カーボランダム(炭化ケイ素)はダイヤモンドに次ぐ硬さのモース硬度9-10。
銅管とカーボランダム粉によってモース硬度6-6.5のネフライトを削るのです。

適した研磨剤の粒度がよく分からなかったので#180#280#600#1500などブレンドしたのでそんなにコスト安くもなかった(でも何度も使えるから…
やはり粒が大きめ、#180-280くらいメインの方が早く削れるんじゃないかと思います。
銅管は糸鋸で使いやすい長さに切って電動ドリルにセット。

研磨剤と水でペーストを作って銅管につけながら削ります。
ベビーオイルの方が研磨剤が流れにくい説も見ましたが水の方が後片付けも楽かなと思います。
古代人が用いたのもこの方法で、竹と石英の砂などで硬い翡翠に穴を開けて勾玉を作ったそうです。
貫通しきらない翡翠の穴に「ヘソ」がのこったものが遺跡から発見されています。

なかほどで折れてしまった円柱状の「ヘソ」
途中、研磨剤をせっせと足して穴は深くなってるのにあまり削り粉が出ないな?と思ったら銅管の中いっぱい泥状になってドリル側にあふれてた。その後は楊枝で時々つついてそうじしました。

貫通して石笛(磐笛)の完成です。
素朴で奥深い音色に心が鎮まり遠い海に想いを馳せるのです😌
紫陽花(※アジサイではない)と水まんじゅう
紫陽花の咲く季節になりました。

今日のおやつは水まんじゅうに紫陽花(アジサイではない)の花のあしらい。


アジサイではなくツユクサの花びら砂糖漬けを紫陽花の花のように並べてみました。葉っぱはツユクサと斑入りのアマドコロ。
なぜアジサイの花や葉を使わないのか。
我が家のベランダに植えてないから、だけではなく
紫陽花は毒☠️だから!!
これはついやってしまいがちな過ちで、紫陽花の葉を料理の飾りに使って中毒を起こした事例は何例もあります。
紫陽花の葉や花の毒については未知の部分もありますが、青酸カリに似た猛毒の青酸配糖体やアルカロイドが含まれていて、吐き気、嘔吐や眩暈といった中毒症状を起こします。部位や品種、個体によって含まれる毒の強さにはばらつきが大きいようですが馬や牛など体の大きな家畜類でも中毒で☠️死亡例☠️があるので注意が必要です。
家に植える植物は食べられるかどうかを重視しているので、ツユクサもアマドコロも食べられる植物です。
ツユクサの砂糖漬けと塩漬けは何にでも合わせやすいので彩りが欲しい時に便利。

アマドコロは何年も生えているのにいつも新芽を食べ忘れて花を鑑賞して終わってしまう…地下茎も食べられるそうですがまた生えて欲しいので掘り返せない。
ところで紫陽花はアジサイではない、というのは日本植物学の父、牧野富太郎先生が繰り返し述べられています。
アジサイは日本の固有種ガクアジサイが元となった園芸種で、紫陽花は中国の白楽天の詩に登場する植物です。
「何年植向仙壇上 早晩移栽到梵家 雖在人間人不識 與君名作紫陽花」
『いつ仙界に咲いていたのか、いつこの寺に移植されたのか、人界にあって人は知らない、君のために紫陽花の名をつけよう』
その前書きによれば紫陽花とは招賢寺に生えていた一本の木で、色は紫で香り高く、その名を誰も知らなかった、そういう植物であって明らかにアジサイではないと。
平安時代に源順という人がこの誤りを広めてしまったそうです。
それでは本当の紫陽花は何かといえば、ライラックではないかという説が有力になっています。
そうは言っても紫陽花の字はアジサイのイメージにはまりすぎていて、もう覆ることはなさそう。

銅板に七宝の紫陽花ピンブローチ

以前に作った紫陽花のピアスとペンダントトップ試作品。
凹凸が細かくて黒くなった時に磨けない問題はアルミホイルと重曹で解決しましたが、ロウ付け(苦手)が多くて作るのをやめてしまった😢
紫陽花というモチーフはまた挑戦したいです。

